こんにちは、チャバブ(Chububb)と申します。
マンガやイラストを描いている台湾在住の30代女子です。
※本ブログに初めて来た方は是非こちらも見てね。
皆さんは台湾に来たら必ずチェックしておきたいものはなんだろうか。
やっぱり食?有名な観光スポット巡り?
それとも台東や台南なんかの地方で自然を楽しみながらのんびり過ごす?
私が台湾をはじめとした東アジア圏を訪れた時に必ず観たくなっちゃうもの・・・それは古ーい建築物。
私が特に目がいってしまうのはこういう建物。
いわゆるレンガ作りでレトロな建物と商店街が並ぶような「老街(Old Street)」もいいんだけど・・・。
政府のテコ入れが入って観光化・単一化されていることが多いので、老屋と比べると目にした時のなんかこう心臓持ってかれる感は少ないのよね。
もちろん老街でリノベされた建物内に並ぶ個性的なお店を巡るのは超楽しいんだけどね!
ということで今回はそんな老屋ファンにはたまらない南機場(ナンジーチャン)エリアを紹介するよ。
- 一昔前の台湾映画やドラマで出てくるような古いアパートが好き
- アジア旅行に行くと、汚ったない裏路上とか横道にすぅーぐ入りたくなる
- 中国や東南アジアの住宅街によくあるワイルドな洗濯の干し方に萌える
- フォルダにグッと来た建物や看板の写真が溜まりがち
- 台湾旅行はもう何度もしていて、次回はちょっと一味違う場所に行きたい
こんな人はぜひ読んでみてほしい。
- 南機場(ナンジーチャン)エリアはどこにある?
- 老屋好き萌スポット1:南機場公寓國民住宅(ナンジーチャンゴンユーグォーミンジュージャイ)
- 老屋好き萌スポット2:南機場舊市場(ナンジーチャンジョウシーチャン)
- そのほかの南機場エリアおすすめスポット
- さいごに
南機場(ナンジーチャン)エリアはどこにある?
南機場エリアは、台北の萬華區(ワンファー区)にある。
有名な中山区の隣区にあたり、メトロの最寄り駅は龍山寺駅。
メトロの龍山駅から歩くと15分くらいかかっちゃうかな
バスも出てて、最寄りは「廈安里(シャーアンリー)」駅か「南機場公寓(ナンジーチャンゴンユー)」駅だね。よくわからなかったらタクシー使っちゃうのも手かも
このエリア、普通に歩き回っていても古い建物が多くて楽しい。
だけど今回は、特に老屋好きの間で有名な2つのスポットに行ってみた。
老屋好き萌スポット1:南機場公寓國民住宅(ナンジーチャンゴンユーグォーミンジュージャイ)
まずは濃厚でムッとくる古さが圧巻の南機場公寓國民住宅に行ってみた。
ちなみに公寓(ゴンユー)とは日本で言うとアパートや団地タイプの住宅のこと。
対になるのは中〜高層マンションで「大樓(ダーロウ)」という。
大樓という言葉はマンションに限らず、高層ビル一般にも使うよ
私とデビが住む家は、新北市のベッドタウンにある大樓です
注意したいのが、この南機場公寓國民住宅はごくごく一般の人が住んでいるアパートだということ。
観光地ではないので、敷地内をパシャパシャ撮影したり、歩き回るのはNG。
外観を楽しむか、(できれば許可を取って)そっと中を覗き見る程度にしておこう。
敷地内については実際の写真の代わりに、一瞬だけそっと中を覗かせてもらった私の反応をどうぞ。
あの・・・さすがに痙攣はしなかったけども・・・。
息をするのを忘れて、クラッと来たのは確か。
この公寓も次に紹介する舊市場も、建物がロの字(コの字?)型に建てられている。
だから中に入ると中庭のような、ある種の閉鎖された空間がある。
何十年もここにいる住人たちの生活の匂いや育んできた独特な空気感がその中に詰まってる感じがする。
建物の古さやレトロさだけではなく、その空気に圧倒されるんだよね。
あくまで一般の住宅なので、みんなに声を大にしておすすめできる場所ではないんだけど…物好きな人はごくごく少人数でこっそり行ってみたら良いかも
老屋好き萌スポット2:南機場舊市場(ナンジーチャンジョウシーチャン)
続いて訪れたのは、南機場舊市場という場所。
上述した南機場公寓の向かいにある。
ここも同じく公寓なのだけど、市場というだけあり敷地内にお店や廟(民間信仰のお寺)があって住民以外も入れる。
もちろん居住者エリアには勝手に入らないようにね
敷地内の様子
さて中の様子はというと・・・・。
よくない・・・?すっごくよくない・・・!?
台湾によくある鉄格子付きの窓や、風化した設備はともすると寒々しい印象になりがち。
でもここでは、外観や一部塗装に暖色が使われていたり、歴史を感じるお店の看板がドーンと構えていたり・・・。
そしてなにより猛々しく育つ南の植物よ!木々よ!!
この色とりどり要素が差し込まれるおかげで、独特な暖かさやユルさが醸成されている(気がする)。
不思議だー・・・そして好きだぁー号泣
パブリックゾーンをもう少し散策すると・・・。
あまり深追いしなかったんだけど、多分工作室のような場所だと推測。
というのも次に出会ったお店に私は釘付けだったからね。
レトロなアパート敷地内に突如現れた巨大な"複合"リサイクルショップ「大水溝二手屋(ダーシュエイゴウアーショウウ)」
「二手店/二手屋」とは中古品ショップ、リサイクルショップのこと。
ただこの「大水溝二手屋」は、一味も二味も違うリサイクルショップだった。
まずこの突如として現れるモダンな佇まいにびっくり。
そして店内のサイズにびっくり。
1階部分を大胆に射抜いているような作りで、とにかく広い空間内に本当になんでも置いてある。
それから中央にはイベントスペースっぽいエリアが広く取ってあった。
どうやらワークショップやフリーマーケットなんかをここで行うことが多いみたい。
さらにいい感じのカフェと古本屋さんも併設されていた。
控えめに言って最高とはこのこと
なお、ここの商品は基本的に寄付という形をとっている。
受け取ったものをスタッフが綺麗にしたり、メンテナンスをして、出品するという仕組み。
いらないものはどんなものでも受け取るけど、その代わり買取料のようなものはないのだ。
商品の値段も良心的で、中には掘り出し物もあるんじゃないかと思う。
電化製品や楽器なんかもあったので、ジャンク品を漁るのが好きな人にはもってこいの場所だね。
私はというとこちらの*Bloomingvilleのお皿セットを(確か)一枚70元(280円)くらいで購入。
すっかりホクホクでお店を後にしたのだった。
ちなみにこの場所のコンセプトや成り立ちはこの記事に詳しく書いてある(注:中国語)。
rightplus.org
ざっくり言うと社區實踐協會という貧困層や社会的弱者を助けるための慈善団体がベースになって運営されている場所で、特に地元萬華の公益になるように、リサイクル品販売やワークショップ事業意外にも、就業トレーニングや就業機会の提供なんかもしてるみたいだね
なるほどね、普通のリサイクルショップとちょっと違うのも納得
南機場エリアにきたらぜひ立ち寄ってみてはいかがかしら。
そのほかの南機場エリアおすすめスポット
上述した2つの場所がメインで紹介したかった場所なんだけど、それ以外にもいくつか行ったところがあるのでご紹介。
南機場に来たら、ついでに足を伸ばしてみてはいかが?
ほっこり豆花のお店:黃豆家(ホゥアンドウジャー)
大水溝二手屋でそうとう長居したあと、小腹がすいたので立ち寄ったのが黃豆家という豆花(ドウファー)店。
シンプルで清潔感のあるお店で、入りやすかったよ。
そして豆花もなかなか濃いめの味で美味しかった。
朝と夕方やっている生鮮市場:雙和市場(シュアンへーシーチャン)
続いてちょっと足を伸ばして雙和市場という地元の生鮮市場へ。
通常、市場は朝早くから始まりお昼には閉まっちゃうんだけど、ここは夕方も開いてたんだよね。
ここでの様子はこの漫画で詳しく描いてるので気になる人は読んでみて!
chububblog.com
入り組んだ団地を縫うようにある夜市:南機場夜市(ナンジーチャンイェーシー)
気づけば夜のとばりが下りてきた・・・晩御飯どうしようか・・・?
そうだ、夜市へいこう。
ということで最終的に行き着いたのは南機場夜市。
この夜市の面白いところは、団地のように連なる古ーい公寓の間を縫うようにして川のようにお店が並んでいるところ。
出店はもちろん周りの建物も低くって、ごちゃごちゃ感と相まってレトロ可愛さマシマシィ〜。歩いてて楽しい夜市だったよ
他の夜市と比べると観光客率は低めでゆったりした感じがあるかも。ご飯の質も悪くなかった
士林夜市や寧夏夜市には行ったことあるから、次はもうちょっとローカルな夜市に行きたいなんて人にもおすすめ。
私も断然また行きたい夜市・・・!
まぁ、基本引きこもり気質だし胃弱だから夜市に繰り出す率は限りなく低いんだけどね・・・。