こんにちは、Chububb(チャバブ)です。
皆さんは「 ゼンマーケット(ZenMarket) 」を知っているだろうか。
世界各国から、日本の商品を一律の手数料で購入できるECサイトである。
日本のグッズが好きな外国人や、海外に住む日本人向けのサービスだね
友達(台湾人)で使ってる人いたよー
そんなゼンマーケットさんから、商品購入体験をしてみないかとお誘いいただいた。
そこで今回は、私の失礼極まりない第一印象から、サービス概要や評判のまとめ、商品購入手順と実際に購入してみた所感、他サービスとの比較まで、イラストや写真を交えて正直にレポする。
- 海外在住で日本の商品が買いたいけど、海外発送対応してないから買えない
- いろんなECサイトに登録するのが億劫、一括して商品検索したい
- こういう購入代行サービスって興味はあるけど、なんかぼったくられそうでコワい
- Amazonも海外発送できるけど、どっちの方が良いの?
こんな悩みや疑問を持っている人はぜひ読んでみてほしい。
「ゼンマーケット(ZenMarket)」ってどんな会社?
ゼンマーケット(ZenMarket)とはゼンマーケット株式会社という大阪にある会社が運営しているECサイト。
海外在住者を対象に、日本の商品の購入代行・国際発送サービスをしている。
ユーザがAmazon、楽天市場、ヤフオク!などの大手通販サイトから選んだ商品を代理で購入して、海外発送してくれる。
こんな感じで今は納得して説明しているんだけど、私の第一印象は「怪しい」だった。
ということでもう少し情報を集めてみることに・・・。
結論、超真っ当な会社だったよ!
詐欺かもしれないとか思ってすいませんでした!!
ゼンマーケット株式会社が運営している3つのサービス
ゼンマーケット株式会社は「世界中全ての人に日本の商品をオンラインでスムーズに購入できる場所を提供すること*1」を理念に、以下3つのサービスをしている。
あとZenPopも面白いねー。毎月日本の商品が詰まったボックスが届くんだって。特に今はコロナで日本に来れない日本好きな外国人とか、これで日本を感じられそう
理念に即して一貫したサービスをしていることがわかってとりあえず一安心。
実績もバッチリある
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000023616.html
サービスがちゃんとした理念のもと作られていることはわかったけど、実績はどうなのかしら?
調べてみたら、けっこうすごかった。
2021年4月6日発行のプレスリリースによると、創業から7年で以下を達成したらしい。
- 会員登録者数100万人
- 代理購入件数70万件
- ヤフーオークション取引件数130万件
- 45万個の商品を150ヶ国へ発送
- 対応言語は11ヶ国語
- SNSのフォロワー45万人以上
- 25ヶ国からなる250人以上の社員
規模が・・・!規模が違うよぉーー!
正直こんなに実績がある大きい会社だなんて思ってなかったから本当びっくり。
日本で噂を聞かないのは、対象ユーザーがそもそも海外在住者と外国人だからなんだよねぇ。
名だたるメディアで紹介されている
上記理由により日本人の口コミが少ない一方、そのユニークなビジネスが注目されてジェトロ(日本貿易振興機構)・日経ビジネス・産経新聞などからインタビューを受けている。
www.jetro.go.jp
special.sankei.com
business.nikkei.com
つまり、ビジネスとして堅実で成長見込みがあるということ。
日本人の口コミは少ないけれど、こんなに多くのメディアに取り上げられているのであれば、信頼できるサービスといってよさそう
すっかりこの企業に興味を持った私は、商品購入体験モニターに参加する決意を固めたのだった。
ゼンマーケットで日本の化粧品を購入してみた
ここからは実際にゼンマーケットで商品を購入する手順と、購入時の注意点を一つづつ説明していくよ。
初めてゼンマーケットを利用するからちょっと不安って人はこれを見ながら購入手続きを進めてみたら良いかも
ところで私は日本から近い台湾に住んでいる。
超親日国であり、最近ドンキもできた台湾にいれば、日本の商品は容易に手に入る。
一方ゼンマーケットのサービスは「日本から遠く離れた国に住んでいて、日本の商品をなかなか買えない」っていう人向け。
じゃあ別にわざわざゼンマーケット使って買いたいものとかないんじゃない・・・?
いや、あったんだよね。しかも超タイムリーに。
それは日本のオーガニック化粧品(石鹸で落ちるやつ)。
真面目な話すると、自分の肌に合っているとわかっているなら同じものを使い続けたいよね。別のに替えて肌荒れたらやだし・・・
ちょうど今使っている分が無くなりかけていて、どうにかして同じものを手に入れたいなぁ思っていたのだ。
私が買いたい品は以下の3つ。
このうち一番上のCCクリームは海外から購入できないことが後にわかるんだけど・・・。
ちなみに、このETVOSというブランドは台湾にも進出していて直接購入も可能。
しかーしめちゃくちゃ高い。
例えば上記のシャドウは日本だと3850円、台湾だと約5870円!
シャドウは日本だと4400円が台湾だと約6570円!
特に今、台湾ドル高(1元=約3.9円!)だから余計に高く感じるね・・・
ということであえてゼンマーケット経由で日本から購入してみることに。
購入は5ステップ
気になる購入の手続きはこんな感じ。
面倒な通関に伴うやりとりも請け負ってくれるのはありがたい
以下、各ステップごとに手順を説明していく。
ステップ0:アカウントを作る
ゼンマーケットの利用にはまず専用アカウント作成が必要。
作成はここからできるよ。
ステップ1:商品を選んでカートに入れる
アカウント作成完了後、こんな感じのユーザ専用画面へ進む。
ここで商品を検索してカートに入れていくのだ。
商品をカートに入れる方法は2つある。
1つ目は、キーワード検索。
買いたい商品や商品ジャンルははっきりしているんだけど、どのショップから買えば良いか決めかねている人向け。
商品名を入れると、現在選択されているショップの中でその商品の検索結果を表示してくれる。
タブを切り替えると、切り替えたショップの商品検索結果に切り替わる。
ザッピング感覚で各ショップの取り扱い商品を比較検討できるのだ。
この方法で商品検索できるショップは以下の5つ。
- ZenPlus(個人がゼンマーケットと契約して開いているショップで、300円の購入代行手数料がかからない)
- ヤフオク!
- 楽天市場
- Amazon
- YAHOO! ショッピング
ショップによっては国内送料が無料なもの、手数料がかからないものもあるから、よーく比較するとよろし。
ボク、YAHOO!のアカウントも楽天アカウントも持ってないんだけど、事前にアカウント作って連携とかしなくちゃいけないの?
いや、自分のアカウントはなくて大丈夫。なぜならゼンマーケットが代理で購入してくれるからね
へぇそうなんだ!じゃあヤフオクもアカウントなくても挑戦できるんだ、いいねー
YAHOO!アカウントを持っていないけど購入できる特別感を味わうために、今回はYAHOO!ショッピングから購入することにした。
もう1つの商品をカートに入れる方法は、商品のURLをダイレクトに入力する。
どのショップで何の商品を買うのか、すでに決めている人向け。
いちいち商品を探さなくて良いので、とっても楽ちん。
そして気になるのが一番右のタブである「他のショップ」。
100を超える日本のオンラインショップの商品を、ゼンマーケットが代理で購入・発送してくれるのだ。
「他のショップ」から購入したい場合は一度そのショップへアクセスして、欲しい商品のURLを取得する必要があるんだね
いやまぁそうだよねー。こんなたくさんのショップの全部統合して検索できるようにするとかシステム的に無理だもん
海外にいたらなかなか手が届かないショップも多いね
個人的には、ユザワヤと東急ハンズが嬉しい・・・!
具体的にどんなショップがあるのかはここから見てみてほしい。
商品をカートに入れるとゼンマーケットが商品在庫や正確な料金(国内送料含む)を確認してくれる。
ここで注意したいのが、商品によっては本当に海外発送できるかどうか確認するまで不明なものもあるということ。
例えば私が買いたかったCCクリームの場合はこうなった。
結局CCクリームは諦めて、 ETVOSの石鹸で落とせるファンデーションを購入することに。
ステップ2:商品代金と国内送料を支払う
ステップ1で確定した料金(商品代金+国内送料+手数料300円×品数)を支払う。
面白いのは、ゼンマーケットは「チャージ」という手法をとっていること。
ゼンマーケットのアカウントにクレジットカードや銀行振り込みでお金を前もって入れておき、そこから支払いをするのだ。
ステップ3:商品の発送方法、梱包方法を指定する
支払いが完了すると、ゼンマーケットが代理購入した商品が彼らの倉庫に到着するまで待つステータスになる。
注意したいのは、倉庫に商品が到着してから海外の発送に関する対応をするってこと。
私は最初の支払いで全部手続きが完了したと思い込んでしまってたよ・・・。
倉庫に到着しました!メッセージを確認せずに「いつ届くんだろー」とアホ顔で待ち続けていたよね
まだ国際送料も払ってないわけだから、よく考えたらわかることなんだけど・・・。
アマプラのワンクリック購入に慣れすぎてこの体たらくだよ。
皆さんも気をつけて。
倉庫に届いたら、梱包方法と配送方法を選択して報告する。
どれくらいの料金がかかるのかを前もってざっくり知りたい人は、ブラウザの右側にあるシュミレーターで確認すると良い。
もし割れ物や破損が気になるのであれば、追加料金で丁寧に梱包してくれるサービスもあるよ。
私は通常の梱包がどれくらい丁寧なのか確認したかったから通常梱包にした。
配送方法はEMSを選択。
「送料が上記の発送方法に次いで安い方法に変更」は、もしEMSが使えなかった場合に別の発送方法へ自動的に変更されるオプション
確認不足しがちなズボラさんにおすすめ
ステップ4:国際送料を払う
梱包完了になったら、確定した国際送料を払って送ってもらうんだけど・・・。
梱包に時間がかかるケースもあるみたい・・・。
そんな時はカリカリせず、気長に待つ必要がありそう。
梱包が完了したら、送料が確定しているので支払う。
チャージ金が足りてなかったらまたチャージするよ。
国際送料を払ったら、すぐに発送してくれた。
あとは届くのを待つだけであるー
ステップ5:商品を受け取る
発送完了通知を受けてから3日間後、商品が到着した。
気になる梱包はというと・・・。
うむ。全く問題なし!
商品の状態もバッチリ綺麗だった。
この感じだと、梱包は手作業でやってるんじゃないのかな・・・。
台湾の梱包って時々驚くほど簡易的で、商品が壊れずに届いたことが奇跡、みたいな時あるから、これには結構感動〜!
どっちがお得?比較してみた
ここでは、日本の商品をゼンマーケットで購入する場合と、以下の場合でどっちがお得か確かめてみた結果を共有するよ。
- 台湾で直接購入する場合
- Amazon.co.jpから購入して海外発送する場合
台湾で直接購入した場合とゼンマーケットで日本から購入した場合の価格を比較
今回購入した化粧品は全て台湾にも支店があるETVOSというブランド。
気になるのは台湾で購入した場合と比べてどっちが安いのかという点だと思う。
比較してみたら、結果は一目瞭然だった。
製品名 | 台湾で購入 | ゼンマーケット |
---|---|---|
ファンデ | ¥7,740 | ¥5,060 |
チーク | ¥5,870 | ¥3,875 |
シャドウ | ¥6,570 | ¥4,400 |
手数料 | - | ¥3,150 |
合計 | ¥20,180 | ¥16,460 |
※2021年5月現在のレート1元=3.9円で計算
※いずれも各国内の税込価格
※「手数料」は国内・国際送料、代理購入手数料のこと
ゼンマーケットで購入した方が ¥3,720 もお得。
日本の製品が手軽に手に入る台湾でも、ゼンマーケットを利用して日本から輸入購入した方が安くつくことが分かった。
もう一つ化粧品が買えちゃうじゃん!
もちろん本当に得かどうかは商品によるから、事前に値段を比較することは必須だけどね
amazon.co.jpで購入した場合とゼンマーケットで購入した場合の価格を比較
では、Amazonで同じ商品を購入して、台湾へ発送した場合はどうだろう。
実際にカートに入れて値段を確認してみた。
結果はこうなった。
製品名 | Amazon | ゼンマーケット |
---|---|---|
ファンデ | ¥4,160 | ¥5,060 |
チーク | ¥3,500 | ¥3,875 |
シャドウ | ¥4,000 | ¥4,400 |
手数料 | ¥1,252 | ¥3,150 |
輸入税 | ¥1,434 | - |
合計 | ¥14,786 | ¥16,460 |
※ファンデーションについては同じモデルがAmazonで取り扱いがないため、別モデルで形状も値段も全く同じファンデーションで比較
※Amazonは税抜き価格+輸入税、ゼンマーケットは税込価格
Amazonで購入した方が¥1674 安かった。
ポイントになるのは手数料かな?
うん。やっぱりロジスティックの帝王Amazonには勝てないね・・・。
ただ今回はAmazonに取り扱いがない商品も合わせて欲しいもの全部いっぺんに購入できたし、すごく丁寧な梱包で感動したというのもあって「クソゥ損したぁ!」て気持ちは全くない
手数料が高いと思うか安いと思うかは、各々のニーズ次第ってところだろうか。
ゼンマーケットはどんな人におすすめ?
ゼンマーケットを利用して分かったのは、基本的には以下のような人に向いているサービスだなということ。
1. 日本からかなり遠い国に住んでいる人
- 日本の商品はほぼ手に入らない
- 日本の商品がアホみたいに高い
- Amazonの発送対象国じゃない
- ヤフオクとか使ってレアアイテムをゲットしたい
- 日本の個人店から自分の好きなキャラのグッズを買いたい
じゃあ日本から超近い外国、台湾に住む私はというと・・・。
少なくとも今回の体験モニターを通して、台湾で日本の商品を買うことでいかに損しているかを学べたことは良かった。
今後日本の商品を購入する時は、ゼンマーケットも購入チャネルの一つとして賢く利用していこうと思うよ!
最後に
日本に住んでいる人はあまり利用する機会がないかもしれないけれど、海外ではけっこうな人気を博しているゼンマーケット。
もし海外に住む家族や日本が好きな外国人の友人がいたら、ぜひこのイケてるECサイトを教えてあげて欲しい。
*1:※引用元: https://corporate.zenmarket.jp/
*2:※通販サイトは英語のみ。今後日本語対応予定だそう